銀座の女と占い師
銀座のホステスは、やってみたい職業ではありましたが
実際はとても大変な仕事でした
もちろん、ホステスが合っている人もいると思いますが
お店に行く前の17時頃にはヘアセットをするために
美容室に行きます。必ずお金をかけてヘアセットしなくてはいけません
安いところを紹介してもらっても毎回3000円はかかりましたね
1番初めに行った時は、髪型の希望も何もなく、ただただ緊張
周りには慣れた感じで座っているホステスの方々が沢山
でも、出来上がったら、それなりになるものです
写真撮っておけばよかったなー
そして、ドレスも全て自前です
しかも、ママが気に入らないドレスだと着替えなくてはいけないので
買い替えなくてはいけません
髪の毛をセットして、ドレスを着て、化粧をチェックして
いよいよ出番です
お客様がいらっしゃる時間までは店のカウンターに座っているのですが
ママがたまたま早く店に来た時には後ろから怒りの声が響きます
あんた達、ぼーっと座ってないでお客様に連絡したの!!
ここに座ってるってことは、お客様呼べてないってことだからね!
同伴入ってない!お客呼べてない!
いますぐ連絡しなさい!
こぇぇ〜!私はまだ新人だったので先輩方のフォローとして入る役立ったのですが
恐ろしいところに来ちゃったなーと思いました
お客様のところに座ると、何を話していいのか分からないので
とりあえず飲みます。
そして、また席を移動して再度飲む
しかも、お酒の種類違うからかなりチャンポンですが
緊張してるから酔わない
なんだか高級そうなワインとか出て来ますが
とにかく飲みます。残すと怒られます
来ているお客様は、会社のトップの方、起業家、医者、芸術家、小説家、芸能人
などが来ていましたね
みんな楽しそうに飲んでいました
綺麗なおねぇさんと楽しく話して、高級なお酒飲むのはそんなに楽しいのか?
とある意味冷めた目で見ていました
楽しいと思ったことも何度かはありましたが、本来の自分でいられない場所でした
・お酒は沢山飲まなければならない
・無理に笑わなければならない
・若いホステスさんにいじめられる
・アフターに行けば何時に帰れるか分からない
・高いヒール履いてるし、足冷えるから足浮腫む
結構辛かったです
半年くらい経った時、No.1をキープしているお姉さんとアフターが一緒になり
少し話をしました。年齢は確か私より少し上で35歳くらい
決して美人ではないけれど、明るくて心配りができる方
いつもツンとしたイメージがあり、話しにくい感じでしたが
帰りの車の中でポロっと
「休みもほとんどお客様と一緒だし、精神的に休めないよ・・」
と言っていたんです
それを聞いた時に、あー私にはこの世界で生きていく
覚悟はない
と思い、辞めることを考えます
でも、辞めてどうする?
もう行き着くとこまで行ったよね?
あとは風俗か?
それは出来ない。。
どうしよう・・・
もう何も道が見つからないと思った時に悟りました
私、ずっと自分の勘だけで生きて来た
それで上手くいかなかったなら、他人の意見を聞いてみよう
と思ったんです
そして、友人に「誰かいい人いない?」と超アバウトな
質問をしたのですが、「あ!いるよ!」となぜか二つ返事で
紹介してもらうことになったんです
そして、出会ったのが圧倒的な魅力とパワーを放つ
占い師の師匠でした
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